「お金」に関するマネーコラムです。家計・資産の基礎知識から豆知識、賢く活用する方法などをお届けしています。
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「子どもの可能性を広げてあげたい」「周りの友達もみんな塾に行き始めたから」――そんな想いから、子どもの教育費や習い事の月謝は、家計の中で最も削減しにくい「聖域(せいき)」になりがちです。
特に近年、首都圏を中心に中学受験者数が高止まりしており、小4から塾に通わせると卒業までに数百万円の費用がかかることも珍しくありません。しかし、目の前の教育費にお金をかけすぎるあまり、自分たちの「老後資金」の準備が完全にストップしてしまっている世帯が激増しています。子どもの未来も自分たちの老後も両方守るための、賢い家計コントロール術をお伝えします。
教育費の恐ろしいところは、食費や趣味費の節約とは違い、「子どもへの投資」という大義名分があるため、親が罪悪感を持たずにお金を使ってしまう点にあります。
「今しかできないことだから」「月謝があと1万円高くなっても、節約すればなんとかなる」と、どんぶり勘定で塾のオプション講座や複数の習い事を追加していくと、ジワジワと家計の貯蓄体力が削られていきます。その結果、大学進学時の資金が足りなくなって奨学金に頼らざるを得なくなったり、あるいは50代後半になって「手元に老後資金が全くない」という厳しい現実に直面することになります。
家計のパンクを防ぎつつ、子どもに良質な教育環境を提供するためには、感情ではなく「仕組み」で予算をコントロールする必要があります。
ステップ1:ライフプラン表で「一生のお金の流れ」を視覚化する
教育費がピークを迎える時期(多くは子どもが高校〜大学在学中)と、親の収入のピーク、そして定年退職の時期を1つの表(ライフプラン表)にまとめます。これにより、「今、習い事に月5万円使ってしまうと、20年後の老後資金がどれだけ減るか」がひと目で分かり、冷静な判断ができるようになります。
ステップ2:教育費の総枠(上限)を先に決める
「かかった分を支払う」のではなく、「我が家は子どもが独立するまでに、総額で〇〇万円まで教育費に割くことができる」という上限を先に設定します。例えば上限が1,500万円であれば、中学受験に400万円かける場合、大学費用や高校までの費用をどう配分するか、という引き算の思考ができるようになります。
ステップ3:習い事は「期間」と「成果」で定期見直しを行う
だらだらと複数の習い事を続けさせるのではなく、「小学校卒業まで」「クロールで25m泳げるようになるまで」といった期限や目標を親子で共有し、年に1回、費用対効果を含めた家計の見直し会議を行いましょう。
子どもにとって一番の不幸は、自分の教育のためにお金を使い果たした親が、将来経済的に困窮し、その介護や生活援助の負担が自分に回ってくることです。「子どものため」だからこそ、親自身の未来の安定もしっかりと確保するバランス感覚を持ちましょう。
【本記事のデータ・傾向の出典元】
文部科学省:「令和3年度 子供の学習費調査結果」 (公立・私立の小学校・中学校・高校における学習塾費、習い事の月謝の平均年間支出額、および中学受験率の推移について)
日本政策金融公庫:「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」 (高校入学から大学卒業までに必要な入試関連費用、在学費用の総額、および保護者が感じる教育費の負担感と老後資金準備への影響データについて)
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漠然とした不安を解消するために、現在の家計状況から「他を犠牲にしない、我が家の適正な教育費予算」をライフプラン表を使ってその場でシミュレーションいたします。
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