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2024年に華々しくスタートした新NISA。制度開始から数年が経ち、「とりあえず人気のインデックスファンド(投資信託)で毎月積立を始めた」という方もすっかり定着してきたのではないでしょうか。
当初は「早く始めなければ」という一心だった方も、残高が増えていくにつれて、ふとこんな不安が頭をよぎることはありませんか? 「SNSで一番人気だから選んだけど、本当にこのままでいいの?」 「もし大暴落が来たら、私の資産はどうなってしまうんだろう……」
実は、ここに新NISAの「なんとなく積立の落とし穴」があります。今回は、一歩進んだ運用のための「ポートフォリオ(資産構成)の見直し方」と「成長投資枠」の賢い使い方を解説します。
多くの人が選んでいる「全世界株式(オルカン)」や「全米株式(S&P500)」は、世界を代表する優れた投資信託です。しかし、これらは「100% 株式」のインデックスファンドです。
株式投資である以上、過去の歴史を振り返ればリーマンショックなどの大暴落時には、資産価値が3割〜5割近く下落したこともあります。
「残高が10万円のときの3万円の下落」なら耐えられても、将来「残高が1,000万円になったときの300万〜500万円の下落」に直面したとき、あなたは冷静でいられるでしょうか? パニックになって途中で解約してしまっては、せっかくの長期運用の効果が台無しになってしまいます。
投資を続けて数年経った今こそ、ご自身の「リスク許容度(どれくらいの値下がりに耐えられるか)」を再確認する絶好のタイミングです。
年齢、家族構成、収入、そして現在の貯金額によって、リスクを取れる大きさは一人ひとり異なります。もし「今の値動きに少しハラハラする」という場合は、株式一本ではなく、値動きの異なる「債券」を組み入れたり、確実に確保しておくべき「現金(預貯金)」の割合を増やしたりして、全体のバランスを整える必要があります。
このように、増えすぎた資産や偏ったバランスを元の適切な比率に戻す作業を「リバランス」と呼びます。新NISAは非課税枠の再利用が可能になったため、このリバランスが非常にやりやすくなっています。
新NISAには「つみたて投資枠」だけでなく、年間240万円まで使える「成長投資枠」があります。ここをどう使っていいか分からず、手をつけていない方も多いのではないでしょうか。
成長投資枠は、単に個別株を買うための枠ではありません。「つみたて投資枠」では選べないような、以下のような活用法でポートフォリオを強化できます。
日本の高配当株・ETFを組み入れる:定期的に「配当金(非課税)」を受け取り、日々の生活の潤いやモチベーションにする。
値動きの穏やかなバランス型ファンドを入れる:全体のクッション役として活用する。
つみたて枠でベース(土台)を作り、成長投資枠でご自身のライフプランに合わせた「味付け」をする。これこそが新NISAを最大限に活かす一歩進んだ戦略です。
新旧 NISA制度の概要
資産運用において最も大切なのは、「みんながやっているから」ではなく、「自分の人生の目標(教育費、老後、住宅など)に対して適切なリスクをとれているか」です。
数年運用してみて資産が増えてきた今だからこそ、一度「なんとなく」を卒業し、自分だけの最適なポートフォリオを整えてみませんか?
【本記事のデータ・運用の出典元】
金融庁:「新NISA(少額投資非課税制度)」特設ウェブサイト (非課税投資枠の総枠や再利用ルール、つみたて投資枠と成長投資枠の定義について)
投資信託協会:「投資信託の仕組みとリスクに関する基礎知識」 (インデックスファンドの仕組み、過去の市場下落リスク、リバランスの重要性に関する解説)
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